クフ王のピラミッドの運搬路を建造する石の作製方法

ピラミッドの運搬路の石の作製方法

4) 運搬路の基本形①の作製について

運搬路の構造は基本形①を基に造るが、基本形①の大きさは、底辺の長さが10辺(24.685m)で、高さが1高(1.572m)、幅が1.5辺(3.7m)、角度が3.6度の直角三角形の斜面である。しかし、この構造を造るには、底辺が長いため、分割して、それを組み合わせる必要がある。そのために、最初に底辺が1/2辺(1.234m)、高さが1/2高(78.6cm)、幅は勾配に関係しないため1/4辺(61.7cm)の立方体の石を作る。この石の大きさの設定は、加工し易く、さらに、設置し易い大きさとした。この石の上の部分を斜めに削って斜面とする。削る範囲は、底辺が1/2辺(1.234m)、高さが1/20高(7.86cm)、幅は1/4辺(61.7cm)の三角形にする。これにより、上面に角度が3.6度の立方体ができる。この分割した運搬路を幅の分の6個と、底辺の分の20個の合計120個を組み合わせて基本形①を造る。また、基本形②~➂を造る場合は、基本形①をつなぎ合わせて造る。さらに、この分割した運搬路は大きい石を運ぶ石の線路として使う。さらに、運搬路とピラミッドの壁面は斜面状のとなるため、前記の石の上の辺の角と下の辺の角を斜めに繋ぐ線で削り、これをピラミッドと運搬路の間隙に設置する(図-27)。この方法は、石の加工と設置の作業を分離して、それぞれを単一の作業として行うため効率が良い。分割した運搬路の下の部分は、下の段との間隙に合わせた四角形の石を作って埋める。第2運搬路の14段目から23段目の基本形⑤は、高さが2高(3.1m)、幅が1辺(2.5m)、角度が7.2度の直角三角形の斜面である。そのため、削る高さは2倍の1/2高(15.82cm)となる。3段目から12段目の運搬路は、四角形の石で階段を造る。

Follow me!