ピラミッドの方位と四角の位置の決め方
ピラミッドを建造する場合、地上部分の起始部と各段の平面を水平にする必要がある。ピラミッドを建造する場合、地上部分の起始部と各段の平面を水平にする必要がある。その方法として水平機に満たした水の水面を利用する方法とピタゴラスの直角三角形を利用する方法が考えられる。 ピタゴラスの原理を使う場合、第一の方法は、長い紐に3単位、4単位、5単位の印を付けて、最初の部位を垂直器に結び付けて吊り下げて、3単位の部位を平面に接触させる。次に、そこを折り曲げてヒモを平面に這わせる。その後、4単位の部位を折り曲げて、ヒモの末端を垂直 機に結び付けてある紐の最初の部位につなぐ。これにより、4単位の位置から紐の最初の部位までの長さは5単位となり、ピタゴラスの三角形になり、3単位の紐の折れ曲がった部位は90度の角度となる。 次に、同じ方法で前記の三角形と直角に接するピタゴラスの三角形を造る。 これにより、2つの三角形の3単位の印の位置から4単位の印までの部分は同じ平面となる。この平面の高いところは削り低いところはセメントで埋める。これにより、この平面は水平になる。次に水平な平面の範囲を広げるためには、前記の三角形を使って接続する直角三角形を連続して造り、さらに、直角に接する三角形を作って平面として前記の方法を行う。 第二の方法は、垂直機を使って高さが3単位、底辺が4単位の直角三角形を造り、その三角形の底辺を半径として平面に円を描く。これにより円の範囲は同じ平面となる。この範囲の高いところは削り低いところはセメントで埋めて水平な平面にする。この作業を連続して行って水平な平面を広げる。

ピラミッドの建造は、最初に位置を設定するために、北の方位を決める必要がある。それには水平な平面上に、北極星(文献-8)に向けて2基の垂直器を設置して、錘の付いたヒモを吊り下げる。次に、北極星と垂直器の2本のヒモが一直線になる様に位置を調整する。この2個の錘と平面との接点を繋ぐ線が、北の方位線となる。なお、地球から北極星までの距離は無限大のため、北極星から観る地球は点となる。そのため地球上の方位線は同一線となり、地球上の北の方位線は平行になる。


この線を基に、ピラミッドの四角の位置、辺と対角線の方向を設定する。ピラミッドの位置の設定は、最初に、ピラミッドの起始部の平面を水平にして、その中央に北の方位線を描き、この線を基準線aとする。基準線aに半径が1/2辺の円を描き、基準線aとの交点をA,Bとする。次に、A,Bを中心に,半径が1/2辺の円を描く。これらの円の交点を繋ぎ、線b,cとする。線b,cと基準線aの交点をC,Dとして、ここを中心に半径が1/2辺の円を描く。これらの円と線b,cとの交点をE,Fとする。これらの点C,D,E,Fを繋ぐと、辺の長さが1/2辺の正四角形の基準部分となる。この四角形の対角線がピラミッドの対角線となる。

次に、基準部分をピラミッドの辺縁と四角に向かって延長する。しかし、その位置を正確に設定するため、基準部分の四角の位置を正確に設定する必要がある。そのために、1)C点を中心に対角線の長さの円を描く。次に、E点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をGとする。2) G点を中心に対角線の長さの円を描く。その後、E点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をHとする。3) E点を中心に対角線の長さの円を描く。H点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をIとする。4)G,E,H,Iの点を繋いで正四角形として、それを四角へ延ばす。5)同じ方法で平面の辺へ基準部分を延ばす。この方法によりピラミッドの四角の位置と対角線を正確に設定する。


