クフ王のピラミッドの高さの単位を「腕尺3単位」から「1高」に変換

古代のエジプトの数学について 【 リンドパピルスの問題を解く中で用いられた数と運算について、1)明確な10進法、2)運算の四則としての足し算、引き算、掛け算、割り算は完全に理解していた。整数の加法と減法の答えは容易に求められたが、分数の加法と減法は容易ではなかった】と発表されている。(文献-6、p17,18)。このことを考察すると、計算を簡単にするためには、数値を整数にする必要がある。また、これについては、【数学の能力に長け、科学の多分野にわたる功績を残したことで、多くの人に知られているアウザック・ニュートンが、端数のない完数が計画寸法として選ばれたであろうと推測していた】と発表されている(文献-2 、P-147 )。そのため、計画寸法を整数とするために、段の高さの基本単位の腕尺3単位を新たな尺度の 「1高」 に設定した。これにより各段の高さは 「高さの基本単位 (1高)×段数=高数 」 で表される。高さの数値と同じように、底辺の長さを整数とするために、辺の長さの尺度を独立させる必要がある。そのために、底辺の基本単位の4.71腕尺を新たな尺度の  「1辺 」 に設定した。これにより、各段の底辺の長さは 「底辺の 基本単位(1辺)×段数=辺数 」 で表される。これにより、ピラミッドの大きさは、高さ=高数=段数、底辺の長さ=辺数=段数となり、段数と高さと底辺の長さは共通の数値で表される。クフ王のピラミッドの大きさは、段数が93.32段、高さが93.32高、底辺の長さが93.32辺となる。この論文では、メートル、腕尺、高、辺、の尺度の数値を使う。また、端数の付いた数値を使用する。その理由は、計算結果の誤差を小さくするためである。

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