ピラミッドの方位と四角の位置の決め方

ピラミッドの建造は、最初に位置を設定するために、北の方位を決める必要がある。それには水平な平面上に、北極星(文献-8)に向けて2基の垂直器を設置して、錘の付いたヒモを吊り下げる。次に、北極星と垂直器の2本のヒモが一直線になる様に位置を調整する。この2個の錘と平面との接点を繋ぐ線が、北の方位線となる。なお、地球から北極星までの距離は無限大のため、北極星から観る地球は点となる。そのため地球上の方位線は同一線となり、地球上の北の方位線は平行になる。

この線を基に、ピラミッドの四角の位置、辺と対角線の方向を設定する。ピラミッドの位置の設定は、最初に、ピラミッドの起始部の平面を水平にして、その中央に北の方位線を描き、この線を基準線aとする。基準線aに半径が1/2辺の円を描き、基準線aとの交点をA,Bとする。次に、A,Bを中心に,半径が1/2辺の円を描く。これらの円の交点を繋ぎ、線b,cとする。線b,cと基準線aの交点をC,Dとして、ここを中心に半径が1/2辺の円を描く。これらの円と線b,cとの交点をE,Fとする。これらの点C,D,E,Fを繋ぐと、辺の長さが1/2辺の正四角形の基準部分となる。この四角形の対角線がピラミッドの対角線となる。

次に、基準部分をピラミッドの辺縁と四角に向かって延長する。しかし、その位置を正確に設定するため、基準部分の四角の位置を正確に設定する必要がある。そのために、1)C点を中心に対角線の長さの円を描く。次に、E点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をGとする。2) G点を中心に対角線の長さの円を描く。その後、E点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をHとする。3) E点を中心に対角線の長さの円を描く。H点を中心に1/2辺の円を描く。この2つの円の交点をIとする。4)G,E,H,Iの点を繋いで正四角形として、それを四角へ延ばす。5)同じ方法で平面の辺へ基準部分を延ばす。この方法によりピラミッドの四角の位置と対角線を正確に設定する。

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