セケドの数値と真正ピラミッドの大きさの関係
「発表されているセケド」と「測定値の高さと底辺の長さ」から導き出される「底辺の長さと高さの比」に基づいて、計算で求めた大きさについて。
セケドの数値から「底辺の長さと高さの比」を求めるには、セケド=「底辺と高さの比」×1/2×7(バーム)から 「底辺と高さの比」=セケド×2÷7の計算で行った(図-1)。 【 クフ王のピラミッドのセケドは5・1/2 であり、この直角三角形の「 高さと底辺の長さの比 」は7:5.5=14:11となる 】と発表されている(文献-2、p-160)。セケドを基に二等辺三角形として 底辺の長さと高さの比を求めると(5.5×2÷7=1.571)となる。また、円周から求めた底辺の長さと高さとの比は、( 2×3.14×高さ÷4÷高さ=1.57 )となり前記の結果と同じとなる。これは、「 底辺の長さは高さを半径とした円周の1/4である 」ことを表している。カフラー王のピラミッドでは、【 セケドは5・1/4 という勾配が用いられている 】 と発表されている(文献-2、p-168)。この数値を基に「 底辺の長さと高さの比 」を計算すると(5.25×2÷7=1.5)となる。また、測定値から求めた「 底辺の長さと高さの比 」は ( 215.29m÷143.87m=1.4964 =1.5)となり、前記結果と同じとなる。これは、底辺の長さが高さの1.5倍であることを表している。【メンカウラー王のピラミッドのセケドは 5.711 】と報告されている(文献-3、P-109)。この数値による「底辺の長さと高さの比」は(5.711×2÷7=1.632)となり、小数点以下2桁を四捨五入すると1.6となる。測定値から求めた底辺の長さと高さの比は( 105÷65.5=1.6031=1.6)となり、前記の結果と同じとなる。これは底辺の長さが高さの1.6倍であることを表している。 底辺の長さの基本単位は、「高さの基本単位( 腕尺3単位、1.572m)×「 底辺の長さと高さの比 」で表され、底辺の長さは ( 高さの基本単位×底辺の長さと高さの比×段数 )で計算される(図-1)。この計算式を使って、前記の底辺の長さと高さの比を基に、底辺の長さの基本単位と底辺の長さを計算した。クフ王のピラミッドでは、底辺の長さの基本単位は4.713腕尺(2.4696m)、底辺の長さは、439.817腕尺(230.4642m、93.32辺)。カフラー王のピラミッドでは底辺の長さの基本単位は4.5腕尺(2.358m)、底辺の長さは411.84腕尺(215.8042m、91.52辺)。メンカウラー王のピラミッドでは、底辺の長さの基本単位は4.8腕尺(2.5152m)、底辺の長さは200.016腕尺 (104.8084m、41.67辺)となる。なお、段数は測定値から求めた数値を使用した。