真正ピラミッドの段数
高さの決定方法は、最初に、ピラミッドの土台を起点として、頂点から最下部までの高さを決めたと考えられる。 しかし、頂点から地上までの段数は、土台と地面との位置関係が明らかにならない限り、決めることはできない。そのため、土台部分から建造を始めて、地面に近い段の位置を、地上部分の起始部にしたと考えられる。それにより、頂点から地面までの段数が、端数の付いた数値になったと考えられる。ピラミッドの高さを決める基本は、頂点から最下部までの段数を決めて、全体の大きさを確定することである。測定値では、地上部分の高さはクフ王のピラミッドでは93.32段、カフラー王のピラミッドでは91.52段、メンカウラーのピラミッドでは41.67段である。これに地下部分の段数を加えて、クフ王とカフラー王のピラミッドの高さを100段、メンカウラー王のピラミッドの高さを50段に設定したと考えられる。その理由は、計算、設計、測量、建造を行い易い数値にするためである。以上により、大きさの基準の 「高さの単位」、「底辺の長さと高さの比」、「段数」が決まり、大きさは確定した。この結果を基に、腕尺、メートル法、および、新たな尺度で、頂点から最下部までの大きさの計算を行った。高さは、3腕尺(157.2m)×段数から、クフ王のピラミッドでは、300腕尺(157.2m、100高)、カフラー王のピラミッドでは、300腕尺(157.2m、100高)、メンカウラー王のピラミッドでは、150腕尺 (78.6m、50高)となる。底辺の長さは、腕尺3単位(1.572m)×底辺の長さと高さの比×段数から、クフ王のピラミッドでは471.3腕尺(246.96m、100辺)、カフラー王のピラミッドではでは450腕尺(235.80m、100辺)、メンカウラー王のピラミッドではでは 、240腕尺(125.76m、50辺)となる(図-2)。
地上部分の大きさは、セケドの数値の確認後に導きだされた「表—2」の結果に基づいて、設計されたと考えられる。