ピラミッドの運搬路の基本形は3種類

石の運搬路の大大きさ

運搬路の設計図を描く場合、高さが93高、底辺が93辺の平面図は大きいため、分割して作図をした。次に、運搬路を1基設置した後に、次の運搬路の設置部位を内側に変位させるため、規格が「幅1.5辺、底辺10辺、高さ1高、勾配約3.6度」の運搬路だけで運搬経路を設計すると、13段目の垂線と93段目の交点から突出部分までの長さは、各段に設置した基本形の幅の合計となるため(93-13=80段)×1.5辺=120辺となる。重複部分は(93辺-13辺)×1/2=40辺となるため、ピラミッドの重複部分を引くと、突出部分は120-40=80辺(197.48m)となる(図-13)。この部分を狭くするために、運搬路の基本形を、①から③の3種類を作成して設置した。基本形②と➂は、①を重ねて作成する。それにより幅と勾配が同じで、底辺の長さと高さが基本形①の2倍と 3倍の基本形が出来る(図-15)これらの基本形の設置で、突出部分を狭くすることができる(図-16)。 

設置方法は最初に、93段目の突出部分の中央に基本形➂を配置して、その後、順次、上の段に向けて基本形を配置する。基本形の方向は1基ごとに交互に反対方向に向けて、ピラミッドの中央に配置する。基本形の配置は、到達部の底辺の長さに合わせて➂から①の順に行う。また、到達部には配置のための踊り場が必要なため、それを考慮して3辺の余裕を持たせて選ぶ。運搬路の配置の設定により、最初に基本形➂の設置範囲が確定し、続いて②、①の設置範囲が決まる。その結果、34段目から93段目までが基本形➂の設置範囲となる。この範囲を20分割して、経路17から経路36として、1経路を3段とする。さらに、経路17から経路36には各経路に基本形➂を1基、合計20基を設置する。この範囲の運搬路の幅の総数は(20基×1.5辺=30辺)となる。24段目から33段目は経路12から経路16として、基本形➁を5基設置する。この範囲の運搬路の幅の総数は(5基×1.5辺=7.5辺)となる。13段目から23段目は経路1から経路11として、基本形①を11基設置する。この範囲の運搬路の幅の総数は(11基×1.5辺=16.5辺)となる。また、各経路に設置する基本形の種類と設置数と設置部位を正面の設計図に記入する(図-17)。

次に側面図を作成する。側面図の設計を行うには1段が1高、底辺の単位が1.5辺の運搬路の側面図を作り、それに正面図で配置の決まった部位に基本形を配置する。基本形の幅は全て1.5辺であるが、高さは異なり、それぞれの基本形の種類の番号と同じ数値の高さである。基本形の配置は13段目より始めて93段目に向かって階段状に記入する。同時に、1基毎の幅とその合計を記入して、さらに、基本形の種類と基数を記入する( 図-18) 

運搬路の基本形と配置

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