第2運搬路を設置する方法
2) 第2運搬路をピラミッドの3面に設置する方法について
突出部分を構築するための石を節約するために、第2運搬路をピラミッドの3面に密接して設置する場合、ピラミッドの構造に合わせた運搬路を設計する必要がある。ピラミッドの高さと底辺の関係は、高さの1高に対して辺の長さの差は1辺で、片側では0.5辺となる。この関係を基に、勾配を3.6度にするため、運搬路の幅を高さ×0.5辺として、高さと底辺の長さを変えて設計をした。34段目から93段目までは、(幅1.5辺、底辺30辺、高さ3高、勾配3.6度)の運搬路を基本形⑦として、20基設置する。24段目から33段目までは、(幅1辺、底辺20辺、高さ2高、勾配3.6度)の運搬路を基本形⑥として5基を設置する。しかし、13段目から23段目までの運搬路を、高さと底辺の関係を基に設計すると(底辺10辺、幅0.5辺、高さ1高、勾配3.6度)となり、幅が狭くなる。その解決のため高さを2高にすると、2段上の運搬路とピラミッドの平面との間隔は0.5辺×2=1辺(2.4685m)となり、幅が1辺の運搬路を設置できる。しかし、段数が11段のため、運搬路を2高にするために、設置範囲を14段目から23段目とした。また、勾配は7.28度となるため、階段にする。この部分の運搬路は(幅1辺、底辺の長さ10辺、高さ2高、勾配7.28度)を基本形⑤として5基を設置する。
3)3段目から12段目までの運搬路について ピラミッドの3段目から12段目までは、段の底辺が短いため、底辺の長さが一定の運搬路を設置できない。そのため、運搬路の底辺を、「各段の底辺の長さ-踊り場0.5辺―0.5辺×2段」として、幅が1辺(2.5m)、高さが2高の運搬路を設置する。これにより、この部分の運搬路の勾配は6.32度から27.27度と大きくなる。そのため、運搬路を階段とする.